私の備忘録

少しでもずる賢く生きるために

空気を読む弊害

3月13日を境にマスク着用が緩和された。

よく分からない表現である。

以前から着用は推奨(任意)であったにも関わらず

この日を境に着用は任意となった。

 

ともあれ、どこか店舗に入る際などにマスクをしていなければ

目くじらを立てて「マスクしてください!!」とまくし立てられる事はなくなった。

そういう点では気が楽になったのかな。

 

しかし、間もなく1ヶ月経つが

体感的にはまだ9割近くの人がマスクの着用を続けている。

もちろん春は花粉症の時期ではあるが

そもそも4年前は花粉症の時期でもマスクをしていれば

「どうしたの?風邪でもひいているの?」

「いいえ、私は花粉症なのでマスクをしています」

なんて会話が散見していたようにも思う。

 

つまり、花粉症の時期だからというのは嘘も方便なだけであって

単純にまだマスクを着用したい人が大半なのだと思う。

 

マスクの効果、ワクチンの効果など医学的見解は置いておいて

社会的にこの状況は一刻も早く改善すべきと思わないだろうか?

 

健康な人、特に子供たちがマスク着用を強要されていないか?

もちろん任意となってはいるが、周りの目を気にする国民性は

幼い子供たちにも当てはまる。

友達が着用しているから、先生がしているから、親がしているから

そんな環境であれば、どこかの偉い人が着用任意ですよなんて呼びかけたところで

子供たちが外す理由になるわけもない。

 

変わるべきは大人からであるのは間違いない。

 

どうして変われないのだろうか。

 

群集心理における群衆になりさがってしまっていないだろうか。

自分で考え、判断することで手にできる自由を放棄し

集団の中で集団の意志決定に身を任せることで、楽を手にしていないか。

そんな風に思う。

 

どんな理由があるのか分からないが

周りからの目を気にして、空気を読むことでしか行動できないようであれば

全くもって愚かであると強く言いたい。

 

弊社内でも「いつになったらみんなマスク外すかな??」

とかいう会話で一部が盛り上がったいたが

あなたのような人がいる限り、一生外せない!!と言いたくても

各種ハラスメントが頭をよぎって本音を言えない自分がもどかしい。

ごめんなさい。

 

きっと感染症法上の分類が5類に変わっても

今年の夏どんなに暑くても

どんなに熱中症リスクが高くなっても

こうした人はマスクを着用し続けると思う

なんなら、この先ずっと着用し続けると思う

 

目に見えないこの国独特の文化

『空気を読む』

こいつが実に厄介だと感じる。

一昔前には空気を読めない人をKYと罵り

空気をうまく読むことでいかにその場をやり過ごすかが問われた。

 

確かに空気を読むことは大切なことかも知れない。

相手が何を考えているのかを探る

会議の着地点はどこなのかを探る

ビジネスにおいて空気を読む事はますとなスキルであることは間違いない

 

ただ、この騒動においては少々過敏に空気を読み過ぎていると思う。

流行初期、人々の経済活動が鈍化し、企業は疲弊した。

それでも健全に経済活動するために感染対策の実施を全面に出した。

従業員のマスク着用

アクリルパーテションの設置

入口の検温消毒

それらを実施していれば消費者も安心して利用購買できる

 

東京駅に人っこ一人いないデストピアのような光景を実際に目にした。

確かにこうでもしないと消費者の不安心理を拭い去ることはできない。

流行初期の何もわからない時には有効だったのかも知れない。

 

それでも時がたち、ワクチンも普及して

多くの人が罹患してわかったこともあるのに

どうして流行初期の対策が今も残っているのか

どうして情報のアップデートができないのか

どうして思考停止しているのか

 

一人一人が空気を読み過ぎている他ないと思う。

 

友達とのランチで、自分だけマスクしていなかったらどう思われるか

会社で自分だけがマスクしていなかったらどう思われるか

得意先に訪問する際にマスクしていなかったらどう思われるか

とかとか

 

どうも相手のことを過剰に意識し過ぎていないか

そして空気を読むことに疲弊し

そこまでするなら周りに合わせてマスク着用し続けよう

その方が考えることないし楽だし

というのが思考回路だと思う

 

まぁ長ったらしく書いてはいるが

まとめるならこうだ

この新型コロナウイルス騒動で分かったことは

日本人は空気を読みすぎることで個人の判断ができなくなっている

きっと昔からそうだったのだろうけど気が付かなかっただけで

これは弱点であると認めて克服すべき課題だと思う。

 

以上終わり。