嗚呼サラリーマン人生
今走っている仕事に目処がついてきた。
弊社は斜陽産業である繊維業界で、ある程度のネームバリューのある中小企業
60年以上続くオーナー会社だ
4年ほど前から営業職から、経理職に転属し、日々の売掛金の管理や
在庫管理、情シス的なこと、決算書の作成などなどこなしてきた。
売掛金管理をする中で、振込手数料、手形郵送時の送料を受取側が負担することに疑問を感じていた。
確かに、民法では支払側が負担することが明記されているのに
古くからの商習慣で、受取側が善意で負担してきた。
この事に気がついたのは単純に伝票作成が面倒という個人的な理由からであり
民法の裏付けがあれば問題ないじゃないか!!!
と意気揚々に当時の上司に相談したが、けんもほろろに突き返されて相手にされなかった。
民法などの法律を調べるうちに昨今話題になっているインボイス制度、電子帳簿保存法にたどり着いて
とりあえず、手数料負担のことは置いておいて、法律、制度変更に対応すべく社内システムの改修に取り掛かった。
それが約2年前のことだ。
既存のデータベースにアクセスするシステムは外部委託しているのだが、そこの対応がものすごく遅かったり
上司が電子化に対してあまり乗り気じゃないなどの理由から大分宙ぶらりんの状態が続いたが
国内のニュースなどで、上記の法律の話題が上がるようになってからは加速度的にスムーズに仕事が進んだ。
この半年ほどは上司を通り越して経営者に直接ネゴすることでとんとん拍子に進んだという理由もある。
そんなことで先日、10月から始まるインボイスに弊社システムがようやく対応した。
また電子帳簿保存法に関しても来年1月からに間に合うように、目処がついてきた。
インボイス対応について取引先各社が案内文を出してくる中に
手数料について、支払側が負担するように明文化した案内が届くことが若干あった。
これはチャンスと捉え、2年越しの手数料問題にも着手することができた。
もちろんこれも上司を通り越して、経営者に直接ネゴした結果だ。
最早、2年前も直接ネゴしたほうがいいのではという疑問も生じたが、まぁ良しとしよう。
そんなこんなで自分が担当した2年越しの仕事がようやく終わる。
正直、これの目処が立ったらどうしようかなぁと転職サイトを利用したり
資格勉強をしたりフワフワした感覚があった。
そんな矢先
やはり仕事は降ってくる
既存システムは無駄が多く使いにくいし、データベースが不完全だから
新しくシステムを構築できないだろうかという途方もなく時間がかかりそうな仕事だ。
まずは全ての業務を可視化し把握することからだなとか
製造現場のデジタル化もしたいなとか
俗人化している業務を無くしたいなとか
色々やりたいことが山ほどある。
アナログ文化が横行する中小企業で、電子化を目標に陣頭指揮を取ってきたが
最近では社員のペーパーレス化に対するアレルギーも少なくなり
この目標にもスムーズに移行できるんじゃないかという楽観視もしたり
全ての業務を把握するとか自分のキャパオーバーにならないかな
という不安な要素もある
ま、オーナー企業の中小企業らしく少しのんびりしながら
それでも情熱は注ぎながら
楽しくサラリーマン生活を送ります。