私の備忘録

少しでもずる賢く生きるために

骨髄バンクについて

青天の霹靂

 

2020年9月

地元の友人Hが重大な病気を患って、友人Sの結婚式を欠席していた。

式場でテレビ電話越しに姿を見たが、だいぶ痩せていた。

元気そうにしているものの、症状はキツいんだろうなっていうのが第一印象。

症状が現れたのはすでに前で、今は回復しておりこの式当日は自宅にて安静にしているとのことだった。

 

白血病だったという。

 

ドラマの世界で目にするだけで、自分には無関係なんだろうなと思っていたが

友人とはいえまさかこんな近くでその病気に出会うなんて

それもこんなに若くして出会うなんて

 

それでも持ち前の体力や医学知識(友人Hは医療従事者)で症状は回復し

その年の11月には少し早めの忘年会をするにまで回復していた。

 

忘年会では専ら白血病の話を聞いた。

持ち前の明るさで、すでに病気を笑いに昇華しており

ユーモアあふれる闘病生活に触れることができた。

 

同時に、友人という立場で何もできないという無力さを痛感。

 

友人Hのために何ができるのか。

 

できることは限られている。

仲のいい友人を集めて食事をするもいい。

それぞれ家族を持って、なかなか集まることができないが

それでもどこかで繋がっていたいとLINEで情報交換したりと。

いろいろ考えさせられた。

 

2021年3月

再度、症状が発生したと連絡があった。

再発率が高いため油断はできないと聞いていたが

こうも簡単に悪化するものかと、病気を呪った。

 

今まで以上にLINEの発言は頻繁になった。

誰からも特別に頑張れとかいう言葉はないものの

男同士の友情は確かにそこにあった。

友人Hがそれに勇気づけられたかどうかはわからないし

恥ずかしいから知らないままでもいい。

 

ただ、自分の中で、もっと彼に寄り添えないか

何かしてあげられる事はないか。

焦燥感に駆られながら至った答えは

 

骨髄バンクに登録することだった

 

白血病について調べていくうちに

骨髄バンクにたどり着いた。

献血みたいなものだろうと、特に調べることもなく

申し込みをした。

 

献血はよくしていたので、特に不安な思いはなかった。

いつもの献血ルームで採血と同時に

別途血液資料を採取して、簡単な問診をして骨髄バンクに登録できた。

 

配布されたパンフレットには

白血球の型は何万通りもあり、親族間では見つけにく事

ドナーになれるのは18歳から55歳までで有限であること

そのため一人でも多くの人が骨髄バンクに登録することで

適合者を見つけやすくなると書いてあった。

 

また、登録したからと言って

ドナーに選ばれる事なく55歳を迎える人も少なくないことを知った。

 

骨髄バンクカードなるものを友人Hに見せ

登録したことを報告した。

願わくば、彼の適合者になれればいいが、可能性は低いだろう。

ただ、彼に向けての自分なりのエールだった。

 

こうした思いで登録したのだった。

 

2023年3月

2年も前の事をなぜ急に書いているかというと

適合者候補になったと連絡が入ったからだ。

順調に進んでドナーとなり提供するのか

途中で何らかの理由で中止になるのか

どうなるかわからないが

誰かの何かの役に立つことがあるかも知れないと

記録として残しておきたくなったからである。

 

よって、進捗があれば都度書いていこうと思う。

 

それと友人Hは治療の甲斐あってすこぶる元気なのでご心配なく。