私の備忘録

少しでもずる賢く生きるために

情報との向き合い方

インターネットの普及により、現代人は情報に溺れている。

我々の一日に接する情報量は江戸時代の人の一生分に値するそう。

 

総務省の情報通信白書(総務省|令和4年版 情報通信白書|総論

によれば

2021年のインターネット利用率(個人)は82.9%とかなり高い。

Windows98の普及でインターネット利用者が増えてきた2000年で37.1%

とにかく現代人とインターネットは切っても切れない関係にあると言える。

インターネット利用率(個人)の推移

情報に大量に接する現代において、必要な情報も、不必要な情報も次から次へやってくる。

それが正しいのか、間違っているのか、本当に必要か、本当に不必要か

判断する間もなく次から次へとやってくる。

 

情報を発信する側を規制することは困難というよりも不可能なため

受信する側の情報を精査する能力に依存する。

そのため、いわゆるリテラシーの低い人ほど誤情報に惑わされ、適切な判断ができなくなっている。

 

現代の人がメディアに接する時間を示した表がある。

これによると、20代30代の若者世代では

テレビ(リアルタイム、録画を合算)よりもインターネットに接する時間が極端に多い。

主なメディアの平均利用時間と行為者率

また、次の表では情報の中身について示しているが

いち早く世の中の出来事を知るためにインターネットを利用する傾向が強いものの

信頼できる情報を得るためにはインターネットではなく、テレビを利用する傾向が強い。

目的別利用メディア(最も利用するメディア。全年代・年代別・インターネット利用非利用別)

確かに、2011年の震災の時は

電話回線がパンクして、個人間の安否確認ができなかったが

Twitterなどのネット回線は機能しており、リアルタイムで現地の情報が共有された。

同時に、デマ情報も数多く拡散され、物議を醸した。

 

逆にテレビは一方的に重要な情報を流すことに長けている。

こういった震災時には尚更だ。

津波情報、被害情報など各地のテレビ局と中継して報道した。

報道機関として信頼度が担保されている(と視聴者が信じている)ため

デマ情報は少ないと判断され、インターネットよりも信頼度が高いのだろう。

 

しかし、一度ゆっくり考えてみよう。

 

震災時は別として

平常時の放送のあり方はどうだろうか。

娯楽番組で恣意的に情報を操作して、スポンサーの都合のいい内容しか放送していないのでは?

報道番組であっても、取材している記者の情報は正しいのか?

視聴率稼ぎが優先され事実がねつ造されていないか?

ドキュメンタリーに過度な演出が存在していないか?

などなど、

 

インターネット上では当たり前のようにその情報の出所をまずは疑う

ソースは?

掲示板なんかではソースを開示しろと問いかけがあった。

今ではソースを求めることが少なくなってきている気がするが。

 

インターネットにしろ、テレビにしろ

その発信されている情報源は何なのかを特定してから精査する事を心掛けたい。

情報源があり、各種メディアを通すことで、その情報の取扱方に違いが出るのが当然だ。

伝言ゲームのように順番に情報が間違って伝達されていく可能性だってある。

だからこそ、情報源を特定する必要が大きい。

 

ヤフーニュースやグーグルニュースでニュースのザッピングをする分には問題ない。

世間の話題の表面を味見することができて、情報通のフリができる。

しかしそれは根本的に理解できていない。

見出しだけ読んで、知ったかぶりをしているだけである。

 

情報源を重要視する。

自分も忘れないようにしたい。